1999年に活動を開始し、今なお社会に対する新しいアプローチを与え続けるスウェディシュ・アナーコパンクス "Protestera" の2010年リリース3rdアルバム。タイトルは 「01.05.1886」。当時、スウェーデンの Halvfabrikat Records から CD がリリースされ、後にドイツの Skuld Releases から LP がリリースされている。本作は前者のCDバージョン。
全11曲を収録。内3曲は以前の作品からの再録である。再録の曲目は次のとおり: Drakar (Gränslösa land 7” / Halbfabrikat Records)、Världens Vackraste Brott (split 10” with Gotcha / Acclaim Collective)、Ett Folk Har Rest Sig (最初に「Rock n Riot」上でリリースされた)。
大名作2ndアルバム 「Rock n riot」(2002年)から8年ぶりとなるフルアルバムだが、前作が完結したところで本作はさらに躊躇なく話される。 「01.05.1886」はその「Rock n riot」からの自然な継続だ。「01.05.1886」というタイトルがそのことをすべて物語っている。既にお気づきの方もいるかもしれないが、タイトルは5月1日メーデーの (真実の) 起源となった「ヘイマーケットの虐殺」(ヘイマーケット事件)の日付である。その日付自体は、群衆に向かって爆弾を投げたために、5人のアナキストが死刑判決を受けた「ヘイマーケットの虐殺」の最初の5月1日に、8時間労働を求めるストライキ及びデモが起こった日から来ている。彼らはみな無実だった。これは大昔からだが、厳密に言えば136年間、状況は今日も基本的に変わっていない。君が社会に対する意見を持っているなら、それは本当のところ今日の社会では適用されておらず、君はまだ君自身の考えのために判決を下されるだろう。
" 虐げられた数百万の人々が、悲惨と貧窮の中で労苦している数百万の人々が救済を求めている運動、労働運動を、私たちを絞首刑にして踏みにじることができると思うなら、それが君たちの見解だというのなら、死刑にするがいい!ここで君たちは火花を踏みつぶしている。だが、あちこちで、君たちの背後で、君たちの眼前で、いたるところで、炎は燃え上がる。これは地下の火だ。君たちに消すことなどできはしない。"
" 今日お前たちが絞め殺している声以上に、我々の沈黙が強くなる日が来るのだ。 "
- August Spies (ヘイマーケットの犠牲者の一人)
Gray Window Pressから刊行されている『ハードコア・パンクの歌詞を読む―Debacle Path 別冊1』で、Material Diskoの渡邉くんが本作に収録されている「Krossa Honom」(彼を壊せ)を取り上げている。ぜひ読んでみてほしい。
https://graywindowpress.com/blog/debacle-path-ex1/protestera-krossa-honom/
[Kazu / Acclaim]
Release date: 2010
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