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LOST WORLD - Everythings Said LP [Review By Acclaim Collective]

LOST WORLD - Everythings Said LP

世界中のDIYパンクスから愛されてきたジャーマン・アナーコパンク・バンド "Lost World" の2001年録音の2ndフルアルバムにして、ラスト・アルバム。

本作は「All benefits from the sale of this record will be donated to "Genoa / Gothenburg" solidarity group」( このレコードの売上のすべての収益は「ジェノア / イェーテボリ」ソリダリティー ・グループ (救援グループ)に寄付される)とポスター形式の歌詞インサートに記載されているとおり、2001年7月のイタリア・ジェノアでの反G8抗議、2001年6月のスウェーデン・イェーテボリでの反EU (欧州連合) 抗議で不当逮捕された抗議者の救援費用のためにリリースされた。

「as long as we turn our anger and fears against ourselves - no system will fall」 (私たちの怒りや恐れを私たち自らに向けるかぎり ー システムは絶対に崩壊しない)。

彼らは2001年の夏に立て続けに起こった資本主義者どもの忌まわしき新自由主義の押しつけに対する2つの大規模な抗議行動から、何をインスパイアされたのだろうか?

アルバム・タイトル―「Everythings Said」(すべては言い尽くされた)からは、いかにもラスト・アルバムらしい雰囲気が醸し出されているが、そうではなかったのかもしれない。彼らはあくまでも私たちの際限のない可能性を信じることにおいて、「Everythings Said」(すべては言い尽くされた)と終止符を打った。言葉では言い尽くしたが、「それがある」と。「もうそれしかない」と。私はそう考えることしかできなかったのだが―つまり、私たちは「まだ共に行ける」・「まだ共に生き残れる」と希望を残した。このシステムが崩壊しないある確信と共に。その彼らの「ある確信」が、本作に込められた真の反G8や反EUの意味であっただろう。

サウンドに関しては、1stアルバムに比べると、よりクラスト色が濃くなり、新路線を見せた作品である。これぞ "Lost World" と言えるメロディ、そして「稀少」の女性ヴォーカリスト "Tati" のメロディアスで力強いヴォーカルのかっこよさは健在だ。その新路線によって、さらなるアングリーさも獲得している。全14曲。

Dreams of Freedom (自由の夢)

人々が街路で行動している
私たちが憎むすべてに対するアナキストの暴動が起こっている
警官さえ怯えている
歓声が聞こえる
自由の夢
憎悪の夢
ナチのクソ野郎が殴られる
奴がまたやられたとしても、私は気の毒だとは思わない
人種差別主義者のクズどもを、私たちは待たない
お前を待っている
自由の敵は相当するものを得ている

"私たちの怒りや恐れを私たちに敵対するよう仕向けるかぎり ー システムは絶対に崩壊しない" - Lost World

Released by Ruin Nation Records / Suspiria Records (2001)

Review by Kazu / Acclaim (2020/10/26)

*2008年にAcclaim Collectiveの "Punks Against G8" Blogに掲載したレビューを修正した。

http://acclaimcollective-antig8.blogspot.com/2008/05/lost-world-everyhings-said-lp.html